認知症の母を介護しています。母は夜間に徘徊することがあり、その度にヒヤヒヤしていました。ある夜、母が玄関から出て行ってしまい、近所の方に保護してもらったことがきっかけで、本格的にドアロックを検討することになりました。最初は、ごく一般的な補助錠を試したのですが、母は意外と簡単に開けてしまい、効果はありませんでした。そこで、次に試したのが、サムターンを外せるタイプのドアロックです。これは、母が室内からサムターンを回せないようにするもので、かなり有効でした。しかし、今度は鍵をかけること自体を忘れてしまうことがあり、常に私が施錠を確認する必要がありました。最終的に導入したのは、スマートドアロックでした。これは、スマートフォンで施錠状況を確認できるだけでなく、ドアが開いた時に私に通知が来る機能があります。これにより、母がドアに近づいたことや開けたことをすぐに察知できるようになり、私も安心して眠れるようになりました。もちろん、機械任せにするだけでなく、日中は母と一緒に散歩に出かけたり、趣味の活動をしたりして、日中の活動量を増やす工夫もしています。ドアロックはあくまでツールであり、母の安全を守るために、様々な対策を組み合わせることが大切だと実感しています。ご本人の手の届かない高い位置に補助ロックを設置するのは一般的な方法なのですが、ご本人の身長や届く範囲を考慮して、適切な高さを選ぶことが重要です。