トイレのドアノブは毎日家族全員が使用するため劣化が早く、またプライバシーに関わる場所であるため、故障した際の交換ニーズが高い箇所ですが、居室用とは異なる機能が求められるため、付け方にも特有の注意点があります。トイレ用ドアノブには通常、使用中かどうかが外から分かる「表示窓(赤と青の表示)」と、中で人が倒れた際などに外からコインなどで解錠できる「非常開錠装置」が付いており、取り付ける際にはこれらの機能が正しく動作するようにセットしなければなりません。特に重要なのが「非常開錠溝」の向きであり、これを縦にするか横にするかは製品によって異なりますが、通常はロックしていない状態で溝が水平あるいは垂直になるように合わせ、ロックした時に表示が「赤」に変わることを確認しながら芯棒を差し込む必要があります。また、トイレは湿気が多いため内部の部品が錆びついていることが多く、古いノブを外す際にネジが回らなかったり、ラッチが固着して抜けなかったりするトラブルが発生しやすいため、事前に潤滑剤を用意しておくとスムーズです。新しいノブを取り付ける際も、湿気による錆を防ぐためにステンレス製のネジを使用するか、ネジ山に少量のグリスを塗布しておくと次回の交換時に楽になります。さらに、表示錠の場合は室内側のサムターン(鍵のつまみ)の軸と、室外側の表示窓の軸がかみ合うように慎重に位置合わせをする必要があり、ここがずれていると鍵がかからなかったり、表示が変わらなかったりしますので、ネジを本締めする前に必ず内側から鍵をかけ、外側の表示が連動して変わるかをテストすることが、安心できるトイレ空間を作るための必須プロセスです。