海外のデザインを取り入れた輸入住宅のドアや、アンティークの輸入家具、あるいは海外製の南京錠などは、そのデザイン性の高さで人気がありますが、いざ合鍵を作ろうとした時に立ちはだかるのが「日本の鍵屋さんには適合するブランクキーがない」という壁です。世界には数千種類以上のブランクキーが存在しますが、日本の一般的な鍵屋さんが常備しているのは国内で流通している主要メーカー(MIWAやGOALなど)のものが中心であり、アメリカのKWIKSETやTITAN、ヨーロッパのYALEやCISAといった海外メーカーのブランクキーは、需要が少ないため在庫していないことがほとんどだからです。このような場合、輸入住宅専門のハウスメーカー経由で純正キーを取り寄せるのが確実ですが、手元に届くまでに数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。そこで頼りになるのが、海外製のブランクキーを専門に取り扱う鍵屋さんや、幅広い在庫を持つ大型店舗であり、彼らは「インポートブランクキー」と呼ばれる海外規格の素材を独自にルートで仕入れているため、持ち込めばその場で作成してくれる可能性があります。また、海外メーカーの鍵であっても、実は日本のメーカーのブランクキーと溝の形状が似ている(あるいはOEMで同じ)場合があり、プロの鍵屋さんがカタログと照らし合わせて「互換性のある国産ブランクキー」を見つけ出し、微調整して作ってくれるケースもあります。ただし、輸入家具の鍵などは非常に簡易的な作りであったり、逆に特殊な形状(パイプキーなど)であったりするため、ブランクキーが見つからない場合は、鍵穴から型を取って一から鍵を作成するという高度な作業が必要になることもあります。海外製品は魅力的ですが、メンテナンスや合鍵作成のハードルが高いことを理解し、鍵を紛失しないように管理することはもちろん、予備のブランクキーを早めに入手しておくなどの対策をとっておくことが、長く愛用するためのポイントです。