古い住宅の鍵や、生産終了から長い年月が経った旧車、あるいはヴィンテージのバイクなどに乗っている人にとって、合鍵を作りたくても「その鍵のブランクキーはもう製造されていません」と鍵屋さんに断られてしまうことは深刻な悩みであり、鍵を紛失したら二度と動かせなくなるという恐怖と隣り合わせの状況です。しかし、諦めるのはまだ早く、世の中には廃盤になった希少なブランクキーを探し出すためのルートや方法がいくつか残されています。まず試すべきは、老舗の鍵屋さんや、マニアックな在庫を持っていることで知られる鍵の専門店を巡ることであり、彼らの倉庫の奥底には、数十年前のデッドストックとして廃盤ブランクキーが眠っている可能性があり、ネットには出てこないお宝に巡り会えるかもしれません。次に有効なのが、ヤフオク!やeBayなどのネットオークションサイトを活用することで、世界中のコレクターや業者が放出した古いブランクキーが出品されていることが多く、型番(M番号など)や車種名、メーカー名で検索することで、奇跡的に見つかるケースがあります。また、どうしても純正と同じ形状のブランクキーが見つからない場合は、「加工流用」という手段もあり、溝の形状が近い別の種類のブランクキーを職人の技術で削り直して合わせたり、厚みを調整したりして使えるようにする荒技もありますが、これは高度な技術を要するため対応できる職人は限られます。さらに最終手段としては、3Dプリンターを使ってブランクキーそのものを複製したり、金属加工業者に依頼して一から削り出してもらったりするという現代のテクノロジーを駆使した方法も考えられますが、コストは非常に高額になります。古い鍵を守り続けることは、そのモノが持つ歴史や思い出を守ることでもありますから、ブランクキー一本を探す旅は決して楽ではありませんが、見つかった時の喜びは何物にも代えがたいものとなるでしょう。
廃盤になった鍵のブランクキーを探す方法